コラム 『白ヒゲの言いたい放題』

No.20 With Coronaの時代に

コロナの第一波はどうにかやり過ごした。国民の外出自粛のステイホームやコロナ受け入れ病院の働き方改革などに捉われない死に物狂いの御努力のお陰である。今、季節が秋から冬のブラジルなどの南米やアフリカの新興国など南半球に第一波が襲っている。餓死が何万人という国、そして栄養や衛生状態も悪く人工呼吸器が全くない国もあると聞く。ここで力を付け変異したウイルスが冬にかけて戻り第二波、こんなキャッチボールのようなパターンが最悪のシナリオであろう。治療薬やワクチンが一日も早く安全に迅速に使用できる日が待ち遠しい。
私が会長を仰せつかっている全国公私病院連盟では、日本版CDCの設立、保健所機能の再建・充実、感染症専門職(医師や看護師など)の養成、コロナ患者受け入れ病院を中心とした減収・費用増の病院への財政支援、これらを4月2日に国に対して要望した。また、昨年このNPOでセファゾリン問題を取り上げたが、医薬品や消毒液、マスク、ガウン、人工呼吸器や人工心肺(エクモ)などの国内生産、国内備蓄の必要性も追加要望した。オスプレイやイージス艦の配置より現実性、緊急性が高いと思うからである。多分食糧も今のままでは危うい気がするのは私だけではなかろう。
さて、After Corona、With Coronaの時代であるが、リスク分散のためのリモートワーク、オンライン〇〇、三密防止の流れは小さな逆流はあったとしても定着するのであろう。日本病院団体協議会や専門医機構、日本医療経営機構のPEGASAS、地域包括ケア病棟協会などのZOOM会議にも参加したが皆様ちゃんと発言しスムーズに進行。私もドア・ツー・ドア、最低でも片道3〜4時間の移動の無駄が省かれ「時々入院ほぼ在宅」ならぬ「時々東京ほぼZOOM」。これにより東京一極集中や3密が防止でき、怪我の功名になったのでは?
外科の嘱託として週一回診療している赤穂市民病院でも、電話再診で80や90歳代の方には長期投薬処方箋を送って感染防止に努めている。各家庭の画像環境が整えば更に進むものと思っている。しかし今回、コロナ患者受け入れ病院に応援に行った医師から電子カルテの規格が異なり戸惑ったとの声もあり、オンライン診療時での規格のある程度の統一を痛感した。また、ある医療関連企業から1万人以上の職員にコロナの基礎知識と今後の医療の行方に関してオンライン講演を依頼され、ビデオ収録を行った。編集もされるとのことであったが、無観客試合と同じで受講者のいない講演はかなり難しく、スタッフの方に話しかける感じで進めた。結果はまあまあの出来であった。興味のある会社や今年延期や中止となった講演もこのスタイルで可能なのでは思い、この稿に記させていただいた。
新しい働き方、新しい社会の第一歩は各自、各社の創意工夫でスタートしなくてはならない。拙著「令和の改新」でも述べているが東京一極集中からの脱却や一次産業(国内産業)の重視などに舵を切るのを急ぐべき、との今回のコロナの教えのようにも思われる。この度の第一次コロナ戦争最前線で闘われた人達からの寄稿を「第一次コロナ戦争と医療崩壊」としてまとめ、7月初旬の出版を目指し準備を進めているところである。第2波、第3波への備えとしても是非御一読いただきたい。各々方、お油断めさるな?(今は懐かし長谷川一夫扮する大河ドラマ「赤穂浪士」大石内蔵助の名台詞)

 

 

← 前