コラム 『白ヒゲの言いたい放題』

No.36 第7回LMC研究集会を終えて

去る1月22日(土曜日)、前日京都市中心部で5年振り積雪10p以上(14.15p)。
翌日に京都リサーチパークで第7回LMC研究集会が開かれた。
折からのオミクロン株急拡大の中、現地43名、オンライン142名、計185名のハイブリッドで割と盛大に・・・・・。
今回も『医療を中心とした街創り〜withコロナ時代に〜』、「今後の国づくり、中・米のはざまで」「withコロナ時代の地域医療と街づくり」と、4回連続コロナから逃れられないテーマで。
次回9月10日第8回はコロナから脱却したいと強く願っている。
基調講演は2題、COMLの山口育子さんはオンライン面会など直接に面談出来ない中でのI.C(インフォームドコンセント)の難しさ、日本はIだけでCまでちゃんと出来て無い事の憂いと耳の痛い指摘。医師も患者も正規分布の中、中央値を右へ高くしたいとの目標に向けての活動をとの素晴らしい講演。
2つ目は奈良県立医科大学 理事長・学長の細井裕司さんからMBE(Medicine-Based Engineering)、MBT(Medicine-Based Town)や200社以上のコンソーシアム、単科医科大学からぬ独自の挑戦の熱演。参加者のコメントは目から鱗が多かった。
第一部シンポジウムは6人の政治家による国づくり、特に中国と米国のはざまで、どう我が国は舵を切って行くのか、色々な意見があった。国家体制、地政学的見地、経済学、歴史、種々の意見が飛び交った。しかし、全員一致は「話し合い、平和的に」であった。
第二部シンポジウムはコロナ禍の医療と教育の現場からの4席と討論。
先鋒は市立釧路総合病院 病院長 平真先生。
道東は広大で過疎が進む中でほぼ病院完結型の医療、転送の難しさ、マンパワーの不足などの御苦労。
次鋒は沖縄県立八重山病院 病院長 篠ア裕子先生。
離島での医療。行政区に尖閣諸島も。
第3席は地方独立行政法人静岡県立病院機構 理事長、静岡県立総合病院 病院長 田中一成先生から2年間のコロナ対応。結核患者さんや一般医療、又、先進医療センターも。又、清水区の地域連携法人の紹介も。
最後は、兵庫医科大学 副学長、医療人育成研修センター長のコロナ禍の医学教育や「西宮VSボストン」の大学としての立ち位置。50周年を迎え薬学部を加えた大学の更なる発展の展望をお聞きした。
シンポジウムも子供へのワクチン接種の是非、病院の立置、司法解剖と病理医不足、医療逼迫の可能性、院内クラスターや濃厚接触者対応、診療報酬など幅広く活発な議論が行われた。
最後に、2月26日三浦市で開催予定最終案内を三浦市立病院 小澤幸弘総病院長がする予定だったが、急遽2年連続、来年2月25日への延期の発表に変わった。残念だが来年こそ3度目の正直に!!
初参加の方々の感想をお伺いすると、オンラインとしては会費が高いと言ったが、却って安いのでは。不届きな発言申し訳ないと。次回必ず参加のリピーターにとは、良い印象だった様でほっとしている。
次回地域交流会は10月15日八幡平市で望月泉先生主催。
第8回研究集会は9月10日。同じ会場 京都リサーチパークです。
多くの方々の御参加を!!
今回の参加者、スタッフの方々ありがとうございました。

 

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